ウェルビーイングな未来を描き、暮らしにウェルビーイングを溶け込ませる 〜コンパスプロジェクトの開催レポート〜

2021年3月19日

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ウェルビーイングな場づくりに関心がある方へ

今回は、このブログでも何度かご紹介させていただいた北海道大学のウェルビーイングを探求するコンパスプロジェクトで実施したプログラムのご紹介です。今回6月〜2月まで第1期としてのプログラムが完了しました。最後の回は、シナリオプランニングをベースにした「未来を描く」ワークを実施したので、その一部と全体のプログラムから感じたことを書いてみたいと思います。

「ウェルビーイングな」未来を描く

突然ですが、皆さん「3年後の未来について話してみてください」と言われたらどうしますか? 私はさまざまなテーマの話し合いの場を設計したり、当日の進行をしたりしていますが、未来について話す時ほど「安心して話せる関係性」と「一歩ずつ視点を変えて話せる進め方」が必要だなと感じます。

 

「どんな未来になるだろうか?」を話す時、私がよく使っているのはシナリオプランニングという方法です。 ほぼブログなどでは書いていませんでしたが、実は昔公開ワークショップをし始めた頃に最初に取り入れたのもこの方法で、思い出深い手法でもあります。今回、オンライン版かつウェルビーイングの探求版としてアレンジして実施をしてみました。

 

繰り返しますが「未来について話そう!さぁどうぞ!」では発想が広がっていくのに相当な時間が必要になります。これを発想しやすくするために、いろんな進め方や問いかけあるわけですが、シナリオプランニングでは「変化の兆し」を集めるところからスタートします。

 

参加者の皆で書き出したウェルビーイングな変化の兆し
 
いくつか紹介すると
 
・新しい世界観にオンラインで触れやすくなった
・多様な社会の変化と共にユニバーサルデザインのタクシーなど、対応可能なサービスが増え始めた
・ウェルビーイングについて人と話せるようになった
・リモートワークで家でゆっくりご飯を食べられるようになった
・関心や困りごとが近い人とつながりやすくなった

などなど。既にそこにある小さな変化を改めて集めることで、今の社会にはたくさんの芽があることに気づきました。

私たちが向かいたい方向とは

 
ウェルビーイングな変化の兆しを集めてからグループに分かれて、いろんなウェルビーイングの要素を使って四象限を作り、いくつかのパターンの未来について話をしてみました。私は「選択基準が他人軸←→自分軸 と、人間関係が浅く広く←→狭く深くという軸を組み合わせて「ウェルビーイングな暮らしについて」話をしてみました。
 
あくまで私が話をしてみての気づきなのですが、

・もっと良い意味でお節介して自分が気づかない可能性を示唆してくれる存在が欲しい
・比較的紹介で仕事ができていることはかなり幸せな状態
・暮らしの中で会話できる存在が欲しい (馴染みのお店とか) 
・安心して高齢者になれる社会がいい
ということを自分自身が求めているなと、自分がこれからより大切にしたいウェルビーイングなところが明らかになってきた感触がありました。
 
他にも、「人を深く知ることができるツールが増えるのでは? 」とか、「メンター、メンティーのような関係性がもっと増えるかも!?」「いろんな形の集合住宅が開発されていくかも」というように、暮らしの中で生み出されていくであろう可能性についても一緒に話すことができて、その時間そのものが静かにワクワクする時間でした。

暮らしにウェルビーイングを溶け込ませる

 
今年のコンパスプロジェクト(1年目)は9ヶ月のオンラインプログラムでした。(最初の企画段階では数日の対面講座を考えていたそうで、昨年の開始段階でも最後の回は対面で実施しようと思っていました。しかし2度目の緊急事態宣言を考慮して、全ての回をオンラインで実施することになりました。) 
 
オンライン化されたことで、1回の時間は短く、そして期間としては長くなり、結果として日常の中で「ウェルビーイング」を意識する時間が増えたと思います。定期的に「私たちにとってのウェルビーイング」を声にすることで、自分の好きなこと、大切なこと、健やかに過ごす上で選びたいことが明らかになってまた日常を送り、そしてまた集まって、立ち止まってウェルビーイングを明らかにする。
 
少しずつを繰り返したことで、日常にウェルビーイングは溶け込みやすくなりましたし、日々の中でより自分の身体と心にとって心地よい選択を意識して過ごすようになりました。
 
私の机周りに置いてあるウェルビーインググッズたち。

ウェルビーイングな情報アレコレ

最後に、ウェルビーイングに関心を持った人たちのために、これまで私たちが参考にした資料などをご紹介させてください。


コンパスプロジェクトの期間中に2回ABD (アクティブブックダイアログ)を行ったのですが、その時に読んだ本です。個人的には「日本人としてのウェルビーイング」を歴史、文化、習慣的背景から記載してあるのが興味深かったので、自分でもしっかり読み直そうと思っています。ウェルビーイングの本で迷ったら1冊目として十分おすすめできる本。本の最後に少し記載がありますが、ウェルビーイングな暮らしのためのワークショップマニュアルもこのプロジェクトの始めの頃参考にしていました。

 

The Science of Well-Being
Yale大学が提供している公開講座。なんと無料+日本語字幕つきです。一部しか見ることができていないのですが、英語の勉強がてら気分転換にたまに見ています。動画を少し見て、PDFをダウンロードして読みながら日常に取り入れることを見つけられます。

幸福度診断 Well-Being Circle

もっと手軽にいきたいですという人はこちら。質問に答えるだけで自分がどんな部分が幸せで、どんな部分がもっと高められる余地があるかを可視化してくれるもの。定期的に受けると変化が分かって面白いです。過去3〜4回受けているのですが、私の場合仕事関連は満足度が高く、信頼関係のある地域という部分が低いです。自分のことを客観的に見て考えるきっかけにしてみてください。

 

 

またニュージーランドのウェルビーイング・バジェットやブータンの国民総幸福量を指標とした国づくりも個人的に注目している項目です。

国民の幸せは国の義務――世界初“幸福”を国家予算に組み込んだニュージーランドの挑戦

【徹底解明】世界一幸せな国・ブータンが幸せである本当の理由を解説します

 

 

そしてコンパスプロジェクトのアーカイブやレポートなどもどうぞ!

コンパスプロジェクト2020_各回のアーカイブ

実施したワークなども公開してあるので、ウェルビーイングな場づくりをしたい人から、このプログラム自体がどんな体験だったかというところまで読むことができます。

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この記事を書いた人

玄道 優子 ー 対話支援ファシリテーター

「自分の本音に気づき、それを大切に生きる」ための対話支援ファシリテーター。対話の場を設計したり、主催したり。いろんな組織の「大切な話し合い」をサポートします。現在、力を入れているのは #わたしのリズムを生きる 対話のプロジェクトを進めること。

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