共に成長していける場づくりとは!? のと未来会議の「秘訣」に学ぶ舞台裏トーク

2022年2月13日

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今回は、2021年度に取り組んできた「みらい会議の舞台裏」と言うプログラムについてのレポートです。2020年度より「のと未来会議」と言う石川県能登町で活躍する人たちと共に、私たちのこれからの暮らしと未来についての場を作ってきました。のと未来会議自体は2018年から始まっており、現在4年目。その発展の秘訣に、他の県の方が運営に関心があって参加してくれるケースも出てきたところから、舞台裏トークをするプログラムも今年は実施しています。

本当はそこが知りたい!? どうやって運営しているの?と言う裏話

石川県能登町で活躍する人のストーリーをきっかけに、私たちの豊かな暮らしと未来について対話するのと未来会議 オンライン開催2年目、そしてのと未来会議としては4年目が終わろうとしています。 特にオンライン開催になってから、参加者の方が全国から参加してくださるようになりました。

もちろん、きっかけは「能登町に行ったことがあるから」とか「テーマに関心があるから」「主催者を知っているから」など様々なのですが、他の県の方で「どんな風に実施しているのか関心がある」という理由で参加される方も増えてきました。

のと未来会議のこれまでを振り返って、やってきたことの言語化をするという目的と、他でも近い場づくりをしてみたい方に役立てていただくために2021年度は「みらい会議の舞台ウラ」と題して、ゆるっと舞台裏トークを行うプログラムも行いました。

舞台裏感を出す仕組みと進め方

舞台裏トークということで、zoomではなくSpacial.Chatというツールを用いて実施。自分で好きな背景を設定することができるので、能登町の街並みと海、空が美しい写真を選んでみました。バーチャルですが、能登町にいながら参加できるプログラムというわけです。

また、のとみらい会議では 私も講師をさせていただいている「共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラム」の受講生の方にグラフィックのご協力をいただいています。 この舞台ウラでもグラフィックレコーディングをしてもらいながら進めていきました。描いてもらったグラフィックを見ながら、(&乗りながら) 関心が近い人同士で話をしてもらっています。

のとみらい会議が共に成長していくための「秘訣」とは!?

これまで詳細なレポートは書くことができていなかったのですが、過去に実施したテーマはこのような感じです。

のとみらい会議の立ち上げ

1回目の舞台裏は「のと未来会議の立ち上げ」について。のと未来会議は2018年に能登町役場のふるさと振興課地域戦略推進室の灰谷さんが立ち上げ、その頃から株式会社たがやすの出村さんがファシリテーター&グラフィッカーとしてサポートされていました。初回はお二人から「どうやって立ち上げていったのか?」「立ち上げるときに苦労したことは?」「どんな風に広めていったのか?」「進めていって心境の変化はどんな感じだったのか?」について赤裸々に語っていただきました。

のとみらい会議のチーム運営

2回目は「運営のときに心がけていること」について。のと未来会議では「チームで運営する」ということを心がけています。プログラムを作るときに意識している視点を中心に、どんな人とチームを作っていきたいかということやチームづくりのむずかしさを過去の経験と照らし合わせて話す回でした。

ふるさと振興課地域戦略推進室の取り組みとは?

3回目の舞台ウラはのと未来会議を企画・運営する能登町役場のふるさと振興課地域戦略推進室の取り組みとのとみらい会議の役割について。全体としてどんなことを目指していて、そのためにのと未来会議はどんなことをやろうとしているのかという裏話(?)をお聞きしました。

スピーカーマークがついている方が地域戦略推進室の皆さんです!

グラフィッカーのめぐちょんに全体の進め方を書いてもらいました。

全てのグラフィックレコーディングはこちらのMiroに載っているので、当日話されたことのキーワード、雰囲気の一端を感じてみたい方はぜひ見にいってみてください。

聞こえてきたキーワード   – 手放しと共創 –

のと未来会議はいろんな人がサポートをしてくれて運営が成り立っています。それはもちろん、役場の灰谷さんや大澗さんのお人柄も大きいのですが、立ち上げて広げていく中で自分の中で「手放し」を意識していったことも大きかったようです。 

例えば、ある日対面でのと未来会議を実施していた頃、参加人数が80名になったそうです。どうしても続けていくときの成果基準として「参加人数」が意識されがちなところを、思い切って数を追うのを辞める決断をしたのだとか。実際、みらい会議の舞台ウラは毎回15~20名くらいなので、参加人数で成果を測るととんでもなく低いことになりそうです。しかし、毎回ほぼ同じメンバーが連続して参加しており、回を追うごとに深く関心を持っていただいているように思いますし、実際「こんなことをやってみたい!」というようなアイデアも生まれています。

また、のと未来会議の運営を役場の方と県外のサポートメンバーが一緒に運営しているように、自分達だけで全てやろうとせず、一緒に作り上げていくことも意識されているとのこと。そのためにも、やっていることを可視化して残せる形にすることや、発信をしていくことも大切。のと未来会議でも全国からグラフィックレコーダーの方に協力いただいて話の内容を残したり、Miroを使って1年の全体像を残していくことを意識しています。

地域戦略推進室の取り組みについて伺った時のグラフィック。出村 沙代さんに描いていただきました!(クリックしてアップにして見てください)

続けていくには長期的な視点を持つこと

もし、「もう少し能登町のことを知ってみようかな?」と思われた方はぜひ下記の動画を見てみてください。昨年ののと未来会議で灰谷さんが能登町について改めてプレゼンをして下さった時のものです。現在取り組んでいる様々な活動のをなぜ行っているのかと、その一端を知ることができます。

元々は人口減少が著しい能登町の、これからの暮らしと未来について自分ごと化して考えていこうということから能登町で始まったのと未来会議。コロナで定期的に大人数集まるのが難しくなったため、オンライン化し、現在は能登町に出会ってもらうための場という価値も込めながら開催を続けています。

 

私が、何度かこのブログで取り組みをご紹介させていただいている通り、私も能登町の大ファンの1人。早くコロナが落ち着いて、能登町に遊びに行ける日を心待ちにしています。 のと未来会議や関連情報の発信はFacebookページから行っています。今後情報をチェックしたいという方はぜひフォローしてくださいね!

この記事を書いた人

玄道 優子 ー 対話支援ファシリテーター

「難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく」自分の生きる場を他人任せにしない人に向けて、「これをやりたい!」を生み出せる場づくりを支援します。ITコンサルタントからキャリアチェンジ/多国籍やオンラインの場づくり/Miro革命出版準備中  /IAF Japan chapter 理事

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