職業ファシリテーターになるにはどうすれば? 私が好きな仕事を続けるためにしているいくつかのこと

2020年12月3日

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職業がファシリテーターの人って何してるの?と言う方へ

「私がフリーランスのファシリテーターです」と人に自己紹介すると、「どうやって生活が成り立つの?」と聞かれることがあります。一応、私は生きてますから(笑) 生活は成り立っているのですが、継続的に仕事を得るためにそれなりの努力はしています。質問を受けることが多い事項なので、今回は私がファシリテーターを職業にするために意識してきたことについて書いてみました。( ※今回の記事はアドベントカレンダーの参加記事です。ぜひリンク先から他の方の記事も見てみてくださいね。)

ファシリテーションを活かす人=職業でファシリテーター?

私がファシリテーターの仕事をメインに据えるようにしてから6〜7年が経ちました。ここ数年「ファシリテーション」という言葉自体は広がっていますし、関心を持つ人、勉強をしている人も増えていると感じています。 「自分も仕事でファシリテーションをしていますよ」という人も出会うようになりました。

 

ただ、仕事を聞かれたときに 「フリーでファシリテーターをしています」と答えると「ファシリテーターってどうやって仕事を得るのですか?」と聞かれることも多い。もちろんまだ「なんですか?それ?」という人もいます。 私の周りでも「私以上にファシリテーターとしての実力はあるが、仕事にはなっていない」人が結構いますし、「どうやって仕事にしたのか教えてください」と見ず知らずの人からDMがくることもチラホラ。

 

私は 実力がある=仕事が得られるではないと考えています。 自分がファシリテーターとしてやっていく覚悟や発信を続けられる人、(=マーケティング努力のできる人) 、自分がしていることは誰に何の価値を提供することなのか、提供価値を考え続ける、伝え続けられる人が仕事を得られると考えています。

社会的にニーズが顕在化している仕事、していない仕事

社会に職業はたくさんありますが、依頼者がニーズを自覚しやすい仕事とそうでない仕事があるように思います。 私は今はファシリテーターとしての仕事がメインですが、それまでも長くERPコンサルタントとしてフリーランスで仕事をしていました。 (これまた聞き慣れない職種かと思いますが、組織にシステム導入をするときのサポートをするコンサルタントです )

 

ERPコンサルタントは、お客さんがニーズを自覚しやすい仕事なので、お客さんがシステムを導入したいと考えた時には、システムの会社やコンサルティングの会社にお客さん側から問い合わせをしています。よって、フリーランスと言っても私はいくつかの営業会社と契約をしていて、その会社から適宜案内されるプロジェクトを選んで、面接を受けに行って契約をして働いていました。

 

つまり、依頼者側が必要性を自覚しやすい仕事だったので、正直に言ってフリーランスで働くのはそれほど難しくなかったのです。ただ、徐々にファシリテーターに仕事をシフトしたいなと思った時に初めて「どうやって仕事って探すんだろう?」と思いました…笑。 ファシリテーターは職業としてあまり認知されておらず「ファシリテーターを呼ぼう!」という認識になる人ってあまりいないんですよね。

あなたの仕事は「誰に、どんな価値を伝えるため?」

自分がしていきたい仕事は、まだ依頼する側のニーズが顕在化していない仕事なのだと分かったとき、私が決めたことは下記のことでした。

・とにかく自分がしていることを発信する
誰にどんな価値を伝えるためにやっているのかを定期的に考える
・自分をプロだと決める

とにかく自分がしていることを発信する

まず企業への営業があまり得意でない私がしたことは「ファシリテーターとして認識される機会を増やす」「(人よりも少しは得意な方法で) 自分を探してもらいやすい努力をする」ということ。  私は書くことが好きだったので、2014年からとにかく自分が学んだファシリテーションに関する発信は続けていますし、多少はSEOも意識して見つけてもらいやすいような工夫をしています。  *現在、アップデート中なので文字化けしているのですが(汗) 以前のブログはこちらです。

 

昨年、こちらのホームページを作ってからチラホラですが、企業の方から問い合わせもいただけるようになりました。問い合わせが来ないまでも、ブログやホームページがあると、他の人が仕事を紹介してくれる際にその方が私を紹介しやすくなります。  

 

仕事にしたいと言いながらも、ブログもホームページもない状態だと本当に運任せになってしまいます。もちろん周りの人脈で仕事を得られるので大丈夫ですと言う方もいると思いますが、オンラインでの発信は思いがけない出会いがあることも事実。発信の努力はできる限り怠らないようにしています。

誰にどんな価値を伝えるためにやっているのかを定期的に考える

これは、実は一番大切だと考えているのですが、私は「誰にどんな価値を伝えたいのか」とか「その価値を広げることでどんな社会になることに貢献したいのか」は自分の中の柔らかな軸として、定期的に考えるようにしています。特に仕事が多くなった時にどの仕事を選ぶかの基準を持っていないと、ただ仕事をこなして疲弊していってしまうからです。

 

自分の理想のお客さんはどんな人で、その人に何を提供できたら自分は嬉しいのかということは、仕事の判断基準として持っているようにしましょう。ちなみに私の理想のお客さんは「誰かと共に選びたい未来があるリーダー」でかつ、「そのために自分自身も一員になれる人」で、その人に「進みたい未来の選択肢」」や「その人自身の情熱を後押しするつながり・関係性を生み出す場」を提供したいと考えています。

 

さらに、プロフィールページの下に記載しているのですが、 対話の場を通じてこういうことを増やしたいということも考えて明記しています。

 

これらを言語化できるようになると、自分のお客さんは誰なのかを判断しやすかったりと大切なことを安心して選べる心持ちになりました。ファシリテーションを学んでいる人なのか、活かして仕事にしていきたい人なのかというのはこういう点に現れます。

自分はプロだと決める(言い聞かせる)

これは私が「ファシリテーションを仕事にしたいのですが、どうすればいいですか?(何から始めたら良いですか?) 」と聞かれたときによく答えるのですが、「自分はプロのファシリテーターだと決めてください」と伝えています。

 

多くの人が仕事がきたら、実績ができたら「仕事としてファシリテーターをしています」と言おうとします。しかし、実際は自分をプロだと認識するから、他の人からもプロだと認識されるようになるのです。同じ実力があったとして、「私はプロです」とプロとしての評価を受ける覚悟がある人と「まだ勉強中でプロを目指しています」という人、どちらに仕事が依頼されるのかを考えてみてください。

 

最初は「実績もないのにプロと決めるなんて無理」と思う人もいるかもしれませんが、「プロだったらこれくらいやるはず」「プロだったらこれくらい学ぶはず」というように、プロフェッショナルと認識することで、自分に対する目線が変わってくる。それが仕事にするという覚悟につながっていくのです。

好きな仕事を続けたいという熱意

今年は多くの人にとって転換の1年だったと言えるでしょう。私も緊急事態宣言の前後あたりは一気に仕事が無くなって、「この先どうやって働いていくか」を悩む1年でした。しかしオンライン化の波は私にとって、他国の仕事をいただくきっかけになったり、首都圏以外からも仕事が来るようになるなど、思った以上にポジティブな影響を与えてくれました。

 

やっぱり私は大好きなこの仕事を続けたい。その気持ちに何より自分自身が答えようと努力するときに、職業としてのファシリテーターの道が開かれると信じています。

 

皆さんにとってはどんな1年でしたでしょうか。来年度は今年のチャレンジが大きく花ひらく1年になるといいなと思っています。

 

10月に行われたIAF Asia Gatheringの一コマ。今年は他国のオンラインワークショップも結構参加したなぁ。

この記事を書いた人

玄道 優子 ー 対話支援ファシリテーター

「自分の本音に気づき、それを大切に生きる」ための対話支援ファシリテーター。対話の場を設計したり、主催したり。いろんな組織の「大切な話し合い」をサポートします。現在、力を入れているのは #わたしのリズムを生きる 対話のプロジェクトを進めること。

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