(Miroの本を出版予定)クラウドファンディングを始めました!
2022年4月4日
本を書くとはどういうことか?
今回、Miroの本を書くということの始まりは田原さんにお声かけいただいたところから始まりました。田原さんはZoomオンライン革命 を2017年に書いていて、今社会で目の前に起きているようなことを何年も前から予見されていた方です。非常に先見性があり、物事が社会的かつ長期的にどのような価値や影響を及ぼしそうかというところの勘所が素晴らしい方です。
私はどちらかというと、社会的な影響よりも「目の前の習慣をどう変えるか」という具体的な実践に目が向きがちなタイプなのですが、話をしていてお互いの欠けているところを相手の強みが補い合いながら進めることができそうだと感じ、昨年の初めから「どんな本にするか?」とかそもそも「なぜ出版する必要があるのか?」というところから話し合いを始めました。
本を書くということは、これまでの発信では届かなかった人に自分達が社会に届けたいメッセージを伝えることができる手段だと考えています。田原さんはこれま11冊も出版されているので、出版を通じての出会いの楽しさを私よりよく体験しているため、私も出版を通じてしか出会えない人たちに出会ってみたいなと思うようになりました。
思想を伝えるには、手段を届ける
私は自分のサービスを届けたい人は「自分の生きる場を人任せにしない人」と定義しており、その人が一緒に歩みたい人たちと「これをやってみたい!」という次の一歩を生み出せるような場づくりを届けたいと考えています。今よりもっと社会で聴かれていない人の声を聴いて、しっかり話をしたうえで社会の仕組みをより良くしていくことに貢献したいというのが私自身の気持ちなのですが、こういった気持ちや思想を発信して届けることはとても難しいことだと考えています。 そもそも特に有名でもない人の思想とか…興味ないですよね。
なので、私は「こういうやり方が楽しいよ!」という発信の方が好きだったりします。広く、いろんな人の声を聞きあって話し合いをする文化を広めたければ、「Miroを使ってみると楽しいよ」と発信する方が、届きやすく、自然にいろんな人の声を聞き合って話し合う習慣を積み重ねることにつながると考えています。
文化や思想は習慣の積み重ねの上に成り立つので、より「いろんな人の声を表現する機会を作りやすくする楽しい手段」を発信していくことが、結果的に私が目指したい社会の流れにつながるといわけです。
クラウドファンディングで本を出す!?
今回の出版ですが、どこかの会社からオファーがきた「のではなく」自分達で企画してプロジェクトを開始しました。クラウドファンディングを使って本を出版することの良さはなんと言っても「自分達が書きたい内容で本を出版できる」ということ。
商業出版は、出版社に利益が出なければならないため、編集者の権限が著者よりも大きくなりがちです。つまり、「Aという内容を書きたい」と著者が思っていたとしても。「それでは広く受け入れられません。Bという方向性で書いてください」と言われたらそちらが優勢になるということです。
もちろん、社会に広く届けるという観点では商業出版の良さが間違いなくあるので、書き手がどちらを優先したいかというだけですが、私たちは
・自分達が書きたい内容で出版したい
・買ってくれた人の顔が見えやすい方が嬉しい
の2点を重視したいため、クラウドファンディングでの出版に決めました。ちなみにちゃんとデメリットもお伝えしておきますが、クラウドファンディングでの出版は、初版の発行までの費用を全て著者側が負担 (クラウドファンディングのリターンは著者がある程度稼働し、その金額を費用に充てるため) し、初版の印税はありません。
本が重版にならなければ、ほぼ金銭的なメリットはゼロ(むしろ持ち出し)ですし、重版されたとしても、初期投資費用の回収くらいにしかならない可能性が大きいです。
見たい社会を呼びかけることは、楽しい
それでも、本を出すことで出会えるかもしれない何かに出会うために出版をしてみようと決めました。1年かけて進めてきたプロジェクトですが、4月17日にいよいよクラウドファンディングを始めます。
プロジェクト用のページやMiroの実践者グループも作ってみました。
Miroを使ってこれからの社会コミュニケーションを探究するコミュニティ (Facebookグループ)
本を出すことがまた1つ、私がこれから見たい、生きていきたい社会への呼びかけの手段になると思うとワクワクします。私が生きていきたい社会は、もっといろんな人の声が聞かれる優しい社会です。そのために私たちのコミュニケーションの方法を少しずつ変えていくような提案をこれからしていきたいと思っています。