オープンスペーステクノロジー (OST)
2020年3月7日
オープンスペーステクノロジー (OST)とは?
オープンスペーステクノロジー(OST)とは、テーマに基づいて自主的にオーナーを募り、そしてグループ化や話し合いも自主性を尊重して行う話し合いの方法です。1985年に組織開発コンサルタントのハリソン・オーウェンにより開発され、日本では2007年頃から広がっています。 (OST オーエスティーと呼ばれるのが一般的です)
代表的な手順は、下記のような流れです。
Illustration by 藤田ハルノ text Inc.
話し合いたいテーマを自由に出し、自律的にグループを組んで話し合いをして、またグループを離れるのも、途中から加わるのも自由という参加者の主体性を最大限に発揮しやすくなるような設計の方法です。ボトムアップで意見を聞きたいとき、自律的に話し合いをする文化を形成したいときなどに実施します。
< 原理・原則 >
OSTを実施するときには、下記の原理・原則が用いられます。
- 集まった人、誰もが適任者
- 始まるべきときに始まる
- 終わるべきときに終わる
- 起きるべきことが起きる
話したいテーマをあげるのも自由、そして始める時間、終える時間、誰とグループになって話すのかも全て自主的に決めて動くという原理・原則です。自分が話し合いに貢献できていないなと感じたときには、話し合いの途中で抜けるのもOKという、究極的に一人ひとりの意思を元に話しあいを行う方法です。
私自身は、企業のインフォーマルな集まりで話し合いを行いたいとき、チームのなかで重点を置いて取り組みたい内容をあげてもらいたいときなどにご提案しています。実施してみたいという組織・コミュニティの方はぜひお問い合わせください。
オープンスペーステクノロジー (OST)についてのおすすめな本
開発者ハリソン・オーウェンによる著者。どのような背景があってこの手法を開発したのかが書かれており、最もベーシックな1冊だと思います。
実践者向けの1冊なら断然こちら。どのように使われているかが分かりやすく書かれているので、実施している際の雰囲気を掴む、どのようなときに行われているかを具体的に知りたい方はこちらの方がおすすめです。
過去のブログに、実施している様子を綴った記事を書いてあります。よろしければこちらも合わせて見てみてください。
OST ( オープンスペーステクノロジー ) って何ですか? 自主性を発揮しやすい対話をしたい方におすすめの方法をご紹介