対面でついに開催! のと未来会議 in 能登町に行ってきました

2022年9月12日

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今回は2022年8月に開催した のと未来会議 in 能登町の様子をレポートします。 このブログでも何度かご紹介させていただいていたのですが、2020年からオンライン化された のと未来会議 の運営に携わらせていただいています。ここ数年オンラインで実施していたのですが、今回初めて対面(=能登町に行って ) で開催をしてきましたので、そちらの様子をご紹介させてください。市民対話の場や、関係人口、そして「豊かな暮らし」というキーワードにピンとくる方向け。

あなたにとって「豊かな暮らし」とはなんですか?

コロナ以降、特に自分にとっての「豊かさ」とは何か。そして「豊かな暮らし」とはどんなコミュニティで生きていくことを言うのか、と言うことを幾度となく考えさせられました。私にとって、のと未来会議はそんな「暮らしの豊かさ」を再考させてくれる場所です。

そんな能登町が向き合うのは深刻な人口減少という現実。 2015年に17,568人在住の能登町は2045年には7,259人に減ると予測されています。能登町の魅力と、そしてこの数字について、能登町役場の灰谷さんが語っている動画があるので、ぜひご覧になってみてください。

皆さんは「人口減少」というキーワードを「どこか知らない地域で起きていること」と思ってはいないでしょうか?しかし現在、日本全体でも人口は減っていっているというのが紛れもない事実。そんな日本の縮図を真っ先に経験している能登町での実践は、これからの日本の人口減少に向き合うことにつながるかもしれないと思いながら、関わらせてもらっています。

能登町には「顔が見える人と生きる」日常がそこにあります。←この表現、能登町に住んでいる人が読んだら「はっ? なに?どういう意味?」と感じると思いますが、首都圏近郊に住んでいる私の暮らしは、隣に住んでいる人のことは知らないし、近所付き合いと言えるものはないし、だからこそ困ったり体調が悪いとなったら家族を呼ぶ以外の手立てがないのです。これってすごく寂しいなぁと思いつつも、近所の人と出会う機会もない。

私は人生そろそろ後半を迎える年齢なのですが、これで良いのだろうかということを能登町に出逢いながらいつも考えています。

共に暮らす人たちと自分達の未来を語る

今回の対面での実施は実は2年ぶりの開催でした。ただ、コロナの感染者数が少し増えてきている状態だったので、あまり大々的な宣伝をせずに実施したため、少し人数は少なかったのですがそれでも全国様々な都市から「能登町に行ってみたい!」と富山、京都、岐阜、大阪、神奈川など県外からの参加者も駆けつけての開催となりました。

のと未来会議では「ビジュアルプラクティス」( =可視化しやすいような工夫 ) を意識して場づくりをしているので、最初のチェックインでは「自分の性格を表すと感じるカードを選んでもらう」というワークを実施しました。そして、今年ののと未来会議は全体として #のとがはじまる をテーマにしているため、「自分ののとがはじまった瞬間」をお互いに共有してもらう時間をとりました。

のと未来会議ではグラフィックレコーディングを使って、話した内容のキーワードを残しながら進めていきます

顔が見える関係で、自分達のこれからの暮らしをどうしていきたいかを語ることは、着実に「これから」を自分達で作っていくことの一歩となります。皆さんが普段、暮らしている場所をイメージしてみてください。その場所で、どれくらいの方と「知り合って」いるでしょうか。そしてこれから先の暮らしをこんな風にしてみたいねと話す時間はありますか。

未来の話は「参加しづらい人」の存在を大切にしなければならない

今回、私自身がとても感謝していて、皆さんにこの記事で声を大にして伝えたいことは、一緒に運営をしているさよさんがパートナーのゆうすけさんとお子さんを連れてきてくださったこと。未来に大人になる子どもの存在を感じながら話をすることもその場に影響を与えたと思いますし、何より未来は「参加しやすい」人だけで話すものではなく、この場に来づらい人と一緒に話すにはどうすればいいのかを私自身が考えるきっかけになりました。

いつもと違う成果を望むなら、いつもと違う前提で話をしなければなりません。これまで「この場に参加するのが難しい人たち」の目線、声を聞く努力を怠っていたのかもしれない…と反省させられるばかりでした。

さよさんのお子さん。ブカブカのイカの帽子が可愛い… ( この後イカを見ると「ぼうし」と言うようになったそうです笑 )

また、私自身にとってはこれまでオンラインののと未来会議に参加してくれていた人と、リアルで出会う場となったり、能登町に住んでいる人たちからのパワーを直で感じることができる時間で、オンラインで唯一埋められなかったものをひたひたと満たしていく時間となりました。

活動交流拠点 NOTO CROSS PORT

また、今回ののと未来会議は 能登町に新しくできた活動交流拠点 NOTO CROSS PORTで開催させていただきました。ここは2021年10月26日(火)にオープンしたばかりの施設ですが、移住の相談や事業に関する相談、ワーキングスペースとしてなど、様々な形で人が「クロス」する場所として開かれた場所です。

NOTO CROSS PORT

ワーケーションのスペースとしても利用できるそうで、能登町に滞在しながら仕事したいなと思ったらクロスポートへ。ゆっくりしたいなと思ったら車に乗って真脇遺跡公園(←私が好きな場所) へ行ってパワーをもらいにいくのも良さそうです。

今後能登町ではワーケーションの取り組みにも力を入れていくと言うことで、宿発施設の情報やワークスペースの情報を発信していくサイトがこちらにあります。私は今回、初めての能登町ということでゲストハウスに泊まったのですが、能登町は民宿の数も多いため、次回は民宿を探してみようかなぁと思っています。

能登町には「熱い人」がいますよ!

開催の様子について グラフィックレコーダーでライターでもある長谷川さんがレポートを書いてくれました!こちらもぜひ目を通してみてください。
ついに?!約2年ぶりの現地開催!のと未来会議in能登町が行われました!

次回ののと未来会議は #のとがはじまる から #のとで生きる がテーマ

次回ののと未来会議は オンライン開催回で 「移住者が語る「#のとがはじまる」から「#のとでいきる」へ」というテーマで開催します。 自分なりの暮らしを考えたい人、能登町に出会いたい人、オンラインの場に関心がある方ぜひご参加をお待ちしています。 ( Facebookページで定期的に情報発信をしています!)

この記事を書いた人

玄道 優子 ー 対話支援ファシリテーター

「難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく」自分の生きる場を他人任せにしない人に向けて、「これをやりたい!」を生み出せる場づくりを支援します。ITコンサルタントからキャリアチェンジ/多国籍やオンラインの場づくり/Miro革命出版準備中  /IAF Japan chapter 理事

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