解を与えられるより、自分なりの解を見つけたい方へ 〜未来創造ダイアログへのお誘い〜
2020年11月24日
この先の自分自身の指針を見つけたい方へ
ことばはその人の中からその人の力で出てこなければ、力にならない
私のファシリテーターとしての信条に「ことばはその人の中からその人の力で出てこなければ、力にならない」というのがあります。これは市民の日本語という本の最初のページに書かれている一節なのですが、まさにこれが「自分の言葉を探る場を提供したい」という気持ちにつながっています。 誰しも「分かりやすい」ものに惹かれがちですし、「XXが得られます」と書かれているイベントの方が「なんだかレベルアップできそう」と思いませんか。
もちろん、知識が提供される場も必要です。例えば、自分が社内でオンラインのワークショップをやらなければならなくなったとき、手っ取り早く実践できる「方法」を学びたいはずですし、私自身もそう思います。 ただ、もっと複雑で曖昧な状況の時など、「方法」が提供される場よりも、「探求」が提供される場が必要になってくると考えています。
今回の未来創造ダイアログは、この先の社会が一層予測できなくなっている今、「この先はこんな働き方が主流になると思いますよ」というような誰かの予測を聞くのでは無く、「こんな未来になったとしたらどんな働き方をしたいかな?」というような可能性を見つけていく時間。 「こんな風に考えてみませんか?」「こういう枠組みで話してみませんか?」をたくさん盛り込んだワークショップになっています。
未来創造ダイアログ?
今回のプログラムは株式会社スタイリッシュ・アイデアの代表の新井さんと一緒に考えました。 元々スタイリッシュアイデアではシナリオプランニングという不確実な未来への予測シナリオを考える手法を使った講座やコンサルティングをされており、シナリオプランニングをベースとした対話の場 (=未来創造ダイアログ)もされていたのですが、このプログラムをアレンジしたものになります。
シナリオプランニングとは・・・?
不確実性の高い未来において起こり得る世界の可能性を複数描き、その結果を元に不確実な未来に備える対応策を検討する手法。
未来創造ダイアログとは・・・?
仮のシナリオを用いて、こんな風になったら自分たちはどんな風に働く? 暮らす?というように対話をするプログラム
という感じ。「この先の働き方はどうなっていくと思う? 自分ではどうしたいと思ってる?」と聞かれても、多くの人は「さぁ・・・」と漠然と不安を抱きますよね。(私もです!)これを、いろんな人とワークを通じて話してみることで、「こういう可能性があるかもしれない、そうなるならこんな風に備えようかな」という健全な危機感に変えることができます。
※新型コロナの影響で、シナリオプランニングを使って先の予測シナリオを立てる企業も出てきています。こちらの事例など、分かりやすいですね。
シナリオプランニングを使って経営の指針を検討するのももちろん良いのですが、今回は「自分の指針を確かにすること」の方に重きをおいて、対話しながら見つけていけるような場にしたいと思っています。
オンラインならではの体験を
オンラインのワークショップは、どんどん多様化してきていて対談を配信しているものから、細かくプログラムが練ってある場まで様々な場が開かれるようになってきました。
私自身はどちらかと言えば後者が好きなタイプなので、今回は比較的しっかり実施するワークや、話す手順が決まっています。オンラインならではの工夫として共同編集できるMIROというボードを用いて実施します。複雑で予測不可能なことこそ、いろんな人と話す価値があるはず。そこにオンラインならではのツールを使った工夫を加えて、話し合うことはこれまでと違う体験、そして視点をもたらしてくれます。
以下の日程・テーマで開催するのでぜひ関心があるものに来てみてください。
カオスを生きる、これからの未来創造ダイアログ – 働き方編 –
2020年12月12日(土) 17:00〜20:00
カオスを生きる、これからの未来創造ダイアログ – 暮らし編 –
2021年1月16日(土) 17:00〜20:00
カオスを生きる、これからの未来創造ダイアログ – 学び編 –
2021年1月30日(土) 17:00〜20:00
TOMONIでは「やったことがない」方を選ぶ
私は、自主開催から自治体・企業からの依頼案件含む数々のイベント・ワークショップを主催していますが、ものすごく正直に言って集客しやすいものとしづらいものがあります。今回のようにイベント案内を見て、参加者が「何が得られるのかが曖昧なもの」( =話し合ってみよう、探求してみようという類いのもの ) はすごく人を集めづらい。
https://twitter.com/yuko_g/status/1328243901262565378
ですが、冒頭に書いた通り私は「その人の中からその人の力で見つけた言葉」こそが本人の力になると考えているので、集客のしやすさよりも自分の伝えたい、実践したい、一緒に考えたいことを選ぶ機会も創っています。 ただ、「どんな風に話し合うんだろう?」とか「話し合ってどうなるんだろう?」という人に向けて、実験的に私たちが自分たちの創ったワークショップをやってみる様子と配信してみることにします。
TOMONIではこういう「やったことがないこと」を一緒に実験してくれるので、やってみたことがないことを迷うことに時間をかけず一歩を踏み出せるのが嬉しい。
誰も見ないかもしれないし(笑)、やってみたら私たちも気づくことがあってワークショップが改良されるかもしれないですし、何が起きるか私たちもワクワクしています。 もし、「こういうワークショップってハードル高いな…」と感じている人がいたら、どんな様子か覗き見気分で見てみてください。
TOMONI × 株式会社スタイリッシュアイデア
2020年11月28日(土) 17:00ぐらいから ( 配信が始まるのは少し後です ) TOMONIのFacebookページで配信します!
気になる方はぜひFacebookページにいいねを押して、当日気が向いたら見てみてください。