Miro革命!ついに出版!ビジュアルコミュニケーションが叶える共著の創り方
2022年8月26日
今回は以前、クラウドファンディングを実施していた出版の企画が進み、無事に出版となりましたので、皆さんにお礼の記事になります。今回は共著ということで2021年の3月からプロジェクトを進めてきたのですが、Miro × ビジュアルコミュニケーション を活かして上手く進めることができたので、その内容もご紹介していきます。出版はますます身近になる時代。今後は大きめのプロジェクトの最終成果が出版という流れも出てくるのではないでしょうか。
クラウドファンディングのお礼
4月に(Miroの本を出版予定)クラウドファンディングを始めました!という記事を書かせていただきましたが、無事にクラウドファンディングを達成し、出版が叶いました。SNSで広めるのに協力してくれた方、実際にアドバイスやアイデアをくださった方、達成を念じてくれた方、皆さん本当にありがとうございました。
全ページカラーで1800円 (税込1980円) です。Miroの本ということで、「せっかくならカラーで出したい…あと初心者向けではあるので手に取りやすいよう1000円代で出したい…」とわがままを言ってかなり頑張りました。表紙のイメージはMiroの付箋が飛び交っている印象と大小いろんな声があるということ、今あるものだけでなく、これから生まれてくる声もあるということ、そして紙飛行機の飛び立つ先が少し変わる(=だけで未来が大きく変わる) というイメージを表していてとても気にいっています。
目次はこんな感じです。
本書の使い方
第1章 Miroとは?
第2章 なぜ、今Miro革命なのか?
第3章 実際に触ってみよう!
第4章 Miro活用事例集
第5章 物語で分かる! Miro革命
第6章 社会的コミュニケーションの可能性
リンク集
真っ白で広大なボードに描こう、未来を 「後書き」に代えて 田原真人
関心がある方はぜひお手にとって読んでみてください。 miroについて知りたい方(初〜中級者向け)、オンラインにおけるコミュニケーションの意義やビジュアルコミュニケーションが何を変えるのかということ、これからの働き方、協働の仕方について関心がある方向けです。
本の出版もコラボレーションの時代!?
この本は共著ということで「Zoomオンライン革命!」や「出現する参加型社会」著者の田原さんと一緒に最初の「何のために本を出すのか?」というところから本の構成、文章の執筆、クラウドファンディングの企画や準備、本の編集など ( 編集はプロの方のお力にもお力添えいただいています ) 全てを担当して進めました。
編集者の方が企画していろんな著者がちょっとずつ書いている(本の全てに関与しているわけではない) ものも共著と呼んだりするのですが、私たちはお互いが書いた文章に共に責任を持つという意味でも、最初から最後まで共に生み出すをやり遂げることができたと思っています。
私たちのようにクラウドファンディングで本を販売することもできますし、Kindle direct publishingなどを使えば0円で出版することも可能です。誰かと力を合わせてコミットする気持ちと自分の努力さえできれば、誰もが出版できる時代になりました。1人では書けないけれど、誰かとなら書くことにチャレンジする方も増えるかもしれません。
やってみて感じた共著のコツ
一緒に生み出し届けるまでの道のりはとても得難い経験だったので、今後のためにも共著で進める時のコツをまとめておきました。出版するときに共著を選ぶ人はまだ多くないと思いますが、誰かと一緒にプロジェクトを進めるためのコツ、とも言い換えることができますので、ぜひ目を通してみてください。
実は、1年前くらいに書いたnote「1人じゃ書けないことを2人で書く」共著で本を書くときに大切な4つのこと でも4つのポイントを紹介していました。
- なぜ出版を目指すのかがそろっている
- 共著の意味合いがそろっている
- 完璧がないことをお互い理解している(不完全さを受容できる)
- 励まし合い、挫折しづらい仕組みを作る
というものです。このnoteを書いている時点では、まだ執筆中だったのですが、終わってみてもう少し思いついたので記載しておきます。
- お互いの文章力に満足できる
- 書ける領域の得意分野が違う
- とりあえず動いてみることができる
- 時間がかかることへの体力がある
という感じ。お互いの文章力に満足というのは、声をかけている段階で相手の文章力を知らずに声をかけること自体が考えづらいので問題ないと思いますが、やってみて特に大きなと感じたのは「得意分野が違うこと」です。田原さんは幅広い知識から俯瞰的に物事を捉えて、考察するのが得意どころか超一級品の方なので、社会の流れの中で今がどんな時代か、そしてオンラインでのコミュニケーションが社会的にどのような意味を持つのかという観点からの考察や視点を、私はどちらかというと物事を深めたり、具体化させたり、応用化させたりすることが得意なので、その観点を活かして取り組みました。
また、プロジェクトを始めた段階では著者の私たちもある程度「予感」で動いているので「これを伝えよう!」ということが決まりきっていませんでした。なので、出版という発信口をあえて作ることで無理やり実践していく必然性を作り、思いついたことは何でもやってみました。 こんな感じで出版までの流れをMiroで作ってみる、もその1つです。
また、もちろん私たち自身もMiroをたくさん使っていたので、ビジュアルコミュニケーションは視点や価値観が違う人たちが協働するのに力を発揮する ということを私たち自身も実感しながら進めることができました。
共著のメリット・デメリット
共著のメリットは何といっても一人では書けないことを書くことができる、につきます。自分では書くことができない視点を本に取り入れることができるので、「伝え方」に包括性が生まれ、例えば私が書いた文章はピンと来なくても田原さんが書いた箇所はピンとくる(またはその逆) が起きえます。また、構成を一緒に考えたり、少しずつ書いた文章をお互いに見せ合い、感想を伝えあって進めるので、1人で考えるよりも考えやすく挫折しづらいと言えるでしょう。
デメリットは商業出版で共著(=企画・編集者などは別にいる) よりも圧倒的に時間がかかることです。なので、お互いに息切れしないように進めることが大事ですね。
無事に発売まで進めることができた、Miro革命ーービジュアルコミュニケーションによる新しい共創のカタチ ですが、商業出版ではないため販売努力も自分たちでしていく必要があります。これからまた、その道のりを楽しんでいくつもりです。