難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく。ファシリテーターの社会的役割を考える

2021年9月3日

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これからの社会におけるファシリテーターの役割とは?

最近、自分で「今後どんな領域で仕事をしたいだろうか?」ということをよく考えています。これまで組織開発系のお仕事をさせていただくことが多かったのですが、オンライン化に伴い仕事の幅が広がったことと、年齢的に人生の後半が見えてきたことで改めて自分がどのようなところに使命を持って取り組みたいかを改めて持ち直そうというところです。今回はファシリテーターの社会的役割という観点から考えてみたことを書いてみたいと思います。

短期から長期へ、ファシリテーションスキルを活かす視点

ファシリテーターと言っても、活動している領域やファシリテーションを活かす視点をどのように持っているかは人それぞれです。話し合いを上手く運ぶためのファシリテーションもあれば、研修やワークショップを実施するためのファシリテーションもある。もう少し長期的な目線を持つと、プロジェクトやコミュニティの活動が、参加者主体で進めやすくするための関わり方もファシリテーションと言えます。

私はIT系のコンサルタント→ファシリテーターへキャリアチェンジしたので、コンサルタントの時と同じように、比較的組織の半年くらいのプロジェクトに入ることが多い。自分の性格を顧みても「その場をいい感じに終える」よりも「その場が荒れ狂っても、中長期的に見て良い方向に進む兆しが見えているなら、荒れ狂う方を選ぶ (程度によりますが…) 」のを好むタイプなので、オンライン中心の場づくりをするようになってから、更に長期的な社会の流れというか対話の仕方に関心を持っています。

オンライン時代の非同期・同期のコミュニケーション

昨年より多くのファシリテーターがオンライン化に取り組んでいると思います。元々IT業界にいたこともあり、オンラインツールを触るのが好きなので、私もこれまでたくさんの実践に取り組んできました。実践者の多くが感づいているところだと思いますが、オンラインはどちらかというと中〜長期的なデザインが大事 で、対面ほど一気に大きな揺さぶりや共通体験を生み出すダイナミックさに欠ける分、日常の取り組みの中に落としやすいというメリットがあります。

例えば、対面で1日実施していた研修をオンラインで実施する場合、数時間ずつ2~3回に分けて、1回1回の間の時間をオンラインボードを使って振り返りをするなど「プロセス型」として設計し直す方が効果的で、「その時だけ」の学びにならずに済みます。ここのプロセス設計の探究は、やればやるほどいろんな方法が見えてくるため、今一番実践に熱心な分野でもあります。

 

デジタルファシリテーターの時代到来!?

このリアルとオンラインの比較図は田原真人さんのnoteの記事より拝借させていただきました。田原さんはマレーシア在住10年でオンラインでの取り組み・実践量が桁違いにある方です。以前デジタルファシリテーション構想とファシリテーターの未来という配信のイベントも実施したことがあるので、オンライン時代のファシリテーターの在り方について深めたい方はそちらも見てみてください。

難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく

私は自分がもっと幸せに生きやすい社会を生きるためにも、いくつもの「こうなったらいいな」を心に抱えて生きています。その「こうなったらいいな」を叶えるために、自分の力をどのように社会に活かすのか。そう考えたときに私がもっとやりたいことは「難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく」だと思いました。

 

日本で育って、教育を受けた人は「衝突を避けて和を重んじる」傾向があるように感じます。しかし、大切なことに触れないで、話さないできてからこそ、今、原発の有無や、ワクチンの可否や、オリンピックの賛否など社会的に大切なことを皆で扱っていく力が弱いのではないでしょうか。 

 

難しい対話をどのように「やりやすく」するかを最近は自分の中でのテーマの1つとして 、最近では認定プロセスワーカーで臨床心理士でもある佐野さん と社会活動家でデジタルファシリテーターの田原さんとコロナワクチンに関するダイアログを開いたりしています。ここの進め方は実践しながら発見していっているのですが、とても面白い発見がいくつもあるので、今後どこかのタイミングでまとめて発信する予定です。

特に関心があるテーマ

ここからは現在、特に関心がありお仕事があったら積極的にお受けしたい領域について、下記にまとめてみます。

ジェンダーへの取り組み

私が長年最も関心を持っているのがジェンダーギャップ解消への取り組みです。これまで経験があるものは、女性へのリーダーシップ研修やダイバーシティ研修などですが、もし政策について意見交換会(生理や不妊治療など、女性が直面しやすい課題を扱ってくれるもの) やいろんな人の声を聞く場がありましたら、ぜひサポートをさせていただきたいです。

多国籍・多文化の場の相互理解

他の記事でも書いていますが、私は祖父母が被爆経験者のため、「他の国の人とわかりあうこと」は幼少期から大切に持ち続けているテーマでもあります。オンライン化に伴い、いくつかは多国籍の場のサポートのお仕事をいただけるようになりましたが、引き続き力を入れたい分野です。

平和教育

同様の理由から、平和教育や核兵器禁止条約に関する場などにも関心があります。 特に8月は広島で開催される平和教育関連の配信などを見ているのですが、式典の形式ではなく、対話できる場にいつか作り替えてみたい。

 

以上です。こんな領域に関心がある、と発しておけば、どこかで誰かに見つけてもらえるかも? しれませんし、発しておかないとチャンスも来ないかなと今の私が取り組んでいきたい領域を書いてみました。 人生の後半を社会の中で私はどんな役割を担っていきたいか、少しずつ確かにしていきたいと思います。

この記事を書いた人

玄道 優子 ー 対話支援ファシリテーター

「自分の本音に気づき、それを大切に生きる」ための対話支援ファシリテーター。対話の場を設計したり、主催したり。いろんな組織の「大切な話し合い」をサポートします。現在、力を入れているのは #わたしのリズムを生きる 対話のプロジェクトを進めること。

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