<2020年10月更新版> リモートワーク時代に向けて!ファシリテーター目線で役立つと思うオンラインワークショップツール5選+α
2020年10月8日
オンラインのワークショップを開催したいという方へ
2020年5月にリモートワーク時代に向けて!ファシリテーター目線で役立つと思うオンラインワークショップツール5選+αという記事を書かせていただきました。元々オンラインツールはたくさん使っていて慣れている方だったので、その時に使っていたツールをまとめたのですが、新型コロナの影響でオンラインツールは一気に発展してきており、4ヶ月経った現在では使っているツールが多少変わってきたので、更新版として再び書かせていただきたいと思います。
オンラインツールの発展がすごい!!
ここ数ヶ月のオンラインツールの発展は、本当に目を見開くものがあります。 「あぁ、このツールここが良かったら使うのにな…」と思っていた機能が付与されたり、新しいツールもどんどん開発されていっていますよ。
- Spatial.Chat →有償化し、無料で使える範囲は機能がダウングレードされたため、あまり使わなくなってしまった…
- VideoFacilitator →近い機能がZoomに付与されてしまい、安定性という意味でZoomの頻度が上がった
- mentimeter → 変わらず使っています
- Mural →Muralにあった欲しかった機能がMIROに付与され、参加者目線の機能が強いという意味でMIROの頻度が高くなった
- Loom →まだ使ってます
この記事では、5月以降に取り入れた、または使う頻度が上がったツールをご紹介させていただきます。
現在、私が使う頻度が最も高いツール5選+α
少人数で内輪のミーティングをするなら・・・Here
ちょっとこれは、使う人が増えて安定性が下がったら困るので、あまり教えたくないくらいのツールなんですけど(笑)、最近の内輪のミーティングはHereというツールをよく使っています。 Spatial.Chatのように自分のアイコンを動かすことができるビデオルーツですね。
面白いのは、カウントダウンが始まって写真撮れる機能があったり、ちょっとしたゲーム(これから機能が足されるみたい)があったりするところ。また、メモやスタンプはそのルームに残しておけるので、毎週このプロジェクトの打ち合わせはHereのこのルームを使おう、みたいな感じで使っています。
マイナス面は、特に感じませんが何名まで心地よく使えるかは不明なのと(いつも少数で使っているので)、一応手書き文字を書く機能があるのですがこれは使いやすくなくて、使わないなと思いました(笑)
ファシリテーター目線でおすすめしたい理由は、GIFスタンプやメモを使うなど、ミーティングで参加者が自己表現しやすい、貢献しやすい余地がたくさんあるところです。
初心者〜上級者までおすすめNo1. ちょっとした案内・アーカイブツールなら・・・Padlet
5月時点ではまだ使った実践を共有できなかったのでご紹介しなかったのですが、現時点で私が一番おすすめツールは何か聞かれたらPadletをご紹介します。すごく気に入っているので、課金している&周りに「伝道師かよ」ってくらいおすすめしています。
ワークショップからプロジェクト全体のハーベストまで・・・MIRO
オンラインのホワイトボードツールですが、スペースが巨大なので、ワークショップの時に使ったり、プロジェクト全体を見渡すときなど万能に使えるので、MIROも頻度が高く使っています。建物を立てて、移動する形式にしたり、風景を描いて看板を立てたり視覚的に楽しいですね。
オンラインボードというと最初は以前紹介したMuralを使うことが多かったのですが、(MIROより軽い・テンプレートが豊富でファシリテーターにとって助かる・ワークショップ中に主催者の画面を皆で見てもらうというようなファシリテーター向け機能がMIROよりも以前は多かったため) 、最近は付箋の種類が多い、アイコンの豊富さや絵文字が使えるなどの機能性からMIROの頻度が高くなりました。
もっと実践例を知りたい方へ…!
いくつかのプロジェクトをご一緒させていただいているグラフィックファシリテーターさよさんの記事。オンラインプログラムでツールをどのように活かして設計、実践しているかの良い例だと思うので、ぜひ見てみてください。 オンラインワークショップに共創の余白とあそびをもたせる〜miro×slack×padletを活用したプラットフォーム 〜
オンラインでも盛り上がりたい! 気軽なクイズツールなら・・・Kahoot
これは頻度が高いわけではないですが、オンラインワークショップで使っていて楽しいツールなのでご紹介。 参加者にURLを送付し、ログインコードを数字で入力してもらい、自分が作ったクイズに回答してもらうというもの。
全員で画面を見ながら回答してもらうこともできますし、事前にイベントの概要(の知っておいて欲しいこと) をクイズ形式にして答えてもらうのに使ったりしています。
参加型で楽しいワークショップをしたい方はぜひ使ってみてください。同じようなツールでQuizizzというのもあるみたい。こちらは学校で使われることが多いみたいです。
オンラインワークショップの企画やハーベストには・・・Trello
これは、厳密にはオンラインワークショップのためのツールではないのですが、イベントなどのオンライン化に伴い、いろんな調整をするためのツールもほぼオンライン化され、中でもTrelloは頻度がダントツに上がりました。 企画用・振り返り用・ハーベスト用(記録用) の主に3つの用途で使っています。
公開できるものだとこんな感じ。直感的に使うことができて便利なのと、投稿した内容をボード間でコピーできるので、1つ自分のタスクを管理するボードを作っておき、自分のタスクが発生したらそのボードにコピーして送る、という使い方もしています。
オンラインツールや実践を紹介するYoutubeも始めてみました
ここまで私が2020年の5月〜10月までの間に使用頻度がグッと高くなったツールをご紹介してみました。オンラインツールの発展は目覚ましい…と思いきや、実は英語で探せば何年も普通に使われているのが見つかったりします。(ちなみに上記5つのツールのうち、新型コロナ後にリリースされたツールは1つ目のHereだけ。)
オンラインは様々なツールを組み合わせることで、すごく参加の幅の広い (例えば、テキストで書き込むだけ参加、見るだけ、声を聞くだけ、話をして参加、など) 進め方をすることができます。私自身は、これはすごくファシリテーターの腕の見せ所だと感じていて、オンラインの場づくりをとても楽しく実践しているところです。
私は海外のファシリテーターにいろんなツールを教えてもらったりもしているので、最近では、同じくプロのファシリテーターのガオリュウさんと一緒にオンラインワークショップに使えるツールなどを紹介したり、ただ話したり(笑)するYoutubeも始めてみました。こちらはまた次回ぜひ、ご紹介させてください。
Update! Youtubeについてはこちらに記事を書きました!